手足の火照り 口渇の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
この方は10年前より狭心症にて西洋薬を服用中。
その頃より、口渇や夕方になると手足が火照るなどの症状があり、詳しく尋ねると頻尿・皮膚の乾燥感・ドライアイ・非常に汗をかきやすい・耳鳴り・夜間のトイレ・足腰の痛み・食欲不振・手足の痺れ・下肢のつりなどの様々な症状があった。
時々、口内炎となり、食事中に痛みがあり、困るとの事でした。また舌にヒビ割れがあり、乾燥している様でした。
漢方の考えでは、乾燥のトラブルは潤い不足と考え、また足腰の痛みや耳鳴りなどの症状は加齢による腎の衰えと捉える事が出来ます。
普段より血圧が低い(90台程度)こともあり、フラつきが有るため、気の不足(エネルギー不足)を補う必要がありました。
そこで、気と潤い不足を補う漢方と胃腸の働きを高める漢方をお勧めしました。
服用10日程度で、足腰の痛み・手足の火照りが改善してきました。気を高める漢方の為か、血圧も上昇し、体のだるさが少し楽になってきたとのことでした。普段より体を良く使う様で、汗をかき過ぎると体がきつくなる様でした。
1ヶ月程継続した後、皮膚や目の乾燥感が改善し、トイレの回数も少し減ってきた様でした。口渇の症状は完全では無いが、就寝より起床時が気になる程度に軽減となりました。
長期にわたり潤い不足の症状が続いていた為、様々な症状を訴えていましたが、原因は腎の衰えと体の潤い不足だったので、他の随伴する程度の軽い症状から変化が現れた様でした。
また、汗のかき過ぎは体の潤いを減少させる為、乾燥症状や火照りなどが一進一退となるため、服薬と合わせて生活養生にも指導が必要でした。
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